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  • 心房細動における女性の性別はリスク因子か?リスク修飾因子か?

    登録日:/更新日: Circulation

    CHADS2-VAScにおけるSc(sex category)の扱いははっきりしない。女性の性別で1点ではあるが、女性だけで単独のriskになるかを検討した論文。
    デンマークの国家のレジストリーデータを用いて、CHADS2-VA(CHADS2-VAScから性別を除いた点数)と、脳梗塞の発症の関連を男性と女性に分けて記載。
    その結果、CHADS2-VAの点数が0-1点では男性と女性で脳梗塞の発症に有意な差は認められず、CHADS2-VAが2点以上で有意に女性の方が脳梗塞発症率が高かった。
    今回の結果から、性別はrisk因子ではなく、risk修飾因子の可能性が高いと言える。

    不整脈
  • ブルガダ症候群の予後予測に関する報告

    登録日:/更新日: J Am Coll Cardiol 2016;67:1427–40

    これまでブルガダ症候群の予後予測に関して様々なことが指摘されています。この論文はⅠ誘導のS波が予後予測に有用であるというものでした。対象はⅠ型心電図でSCN5A異常は約30%程度と、一般的頻度とほぼ同一でした。イベント群と無症候群とでは、SCN5A異常や家族歴の頻度は変わりませんでしたが、EPSでの誘発性は対象群で有意であり、マッピングを行った例では伝導時間の延長などを認めました。もしかすると、ブルガダ症候群は背景の異なる様々な患者群が含まれ、あくまでも表現形の一部として心電図変化があるだけなのかもしれません。担当:西原

    不整脈
  • 心電図の微妙な異常も積み重なると?

    登録日:/更新日: Eur J Prev Cardiol. 2013 Aug 5.

    CADET メンバーでもある猪原先生の論文がヨーロッパの予防医学の雑誌に掲載されました。健常人の安静時心電図所見と予後との関連を解析したもので、非特異的ST-T変化や左軸偏位など普段は境界的異常と判断される所見も、積み重なると予後と相関してくるという内容です。まさに塵も積もればというやつでしょうか?

    不整脈